<<ほぼ日替わりコラム>>

アイドルたちが今、“曲作り”に熱心な理由
ヘアメイクスタイリスト Akko
最近、ちょっと気になっているドラマがあるんだ♪ それはCSのMnetで放映中の『Entertain Us』。人気アイドルグループTEENTOPを実際の主役にすえて、芸能界の裏側の大人な事情やフラチな人間関係、ドス黒い陰謀を大胆にも暴露しちゃう!!という、フィクションともノンフィクションともつかない気持ち悪〜いリアルバラエティなの。これ、ほんとに鳥肌モンでヤバイよ。キャストも豪華ですんごい制作費かけてるっていうからMnetも腹くくってんのね。しかも週代わりのキャストはすべて実名役で登場よっ!!

で、先週の日曜日に見た回でアタシが気になったのは、TEENTOPたちをプロデュースする鬼の敏腕プロデューサー、ユン・ジョンシンが、いたいけなTEENTOPたちに「次の新曲だけど、君らも自分で作曲したらどうだ? 同じアイドルでもBIGBANGのG−DRAGONがなんで金持ちだと思う? それは印税だよ…」とささやくわけ! 確かにBIGBANGのリーダーであるG-DRAGON(水原希子のカレシよ〜!!))は、グループのアルバムをはじめ自身のソロアルバムまで含めると、たいへんな数の曲を自作していて、もちろんその楽曲は世界中でDLされてるから印税もガッポリ。噂では数億円の年収があるらしいわ。そこが他のアイドルが束になってもかなわない才能というわけね…。でね、プロデューサーからそうけしかけられたTEENTOPたちは、楽譜も読めない、ましてや楽器も弾けないのに、鼻歌やヘタなラップで必死で曲を作るわけ。しかしながら、もちろん才能ないボクちゃんたちがすぐに曲を作れるわけもなく、どれもクズのような曲ばかりでプロデューサーはため息…というストーリー。

このシーンを見ていてアタシの脳裏にメキメキ蘇った思い出があるの。以前、中堅どころの某アイドルグループZが来日した際、その中でも目立って性格の悪い某Kのメイクをしていた時のこと。「アルバムの中のバラード、僕の作詞作曲なんすよ♪」ってKが自慢するの。で、アタシは「すごい、曲作れるんだ!で、Kはどうやって作曲するの? キーボードやギター弾きながら? それともPCに打ち込みで?」と立ち入ったことを聞いてしまったわけ。そしたら「う〜ん、頭に浮かんだサビのメロディーを適当に歌いながら作った感じかな? 特に楽器は使わないよ」ってそれで作曲したことになるんかい〜〜〜っ!? で、さらにイジワル魂炸裂で「歌詞にはどんな意味があるの?どんな気持ちの時に作ったの?」って突っ込んだら、「フフッ」って鼻で笑って無視よ!これは充分疑わしいわよ〜〜〜っ!

アイドルの人気寿命は短し…特に韓国は稼ぎ盛りの29歳までに軍隊に2年間入隊するという兵役義務があるから、それまでになんとか自分の足場を固めようと必死なのね。確かに私の愛する2PMのJunKやBIGBANGのSOLも今年になって全曲自作のアルバムを出したし、あのSM帝国の王子チャンミンでさえ、同事務所のテミンのソロ曲を作詞したりという行動についに出始めた! 聞くところによると、東方神起があれだけ世界中で稼いでいても、その収入はG−DRAGONの1/3以下らしいのよ! オーマイガッ! だからこそ、入隊までにアイドルではなく“アーティスト”と呼ばれるようになりたいという彼らの気持ちは涙が出るほどよくわかるわ。口パク操り人形のままだと、事務所に搾り取られるだけなのよっ! 
2014/12/4


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