<<ほぼ日替わりコラム>>
亡くなったのは”健さん”じゃない!?業界に流れたショーケン、志村けん死亡説
代官山太郎
昭和の大スター、俳優・高倉健さん死去の報は、あまりにも大きなニュースだった。先月10日に83歳で亡くなった高倉さん。しかしマスコミでその死が報じられたのは、18日の火曜日になってからのことだった。この日、個人事務所である高倉プロモーションから各マスコミ宛てにファックスで報告されたのだ。荼毘に付されてからの公表。最後まで寡黙な「高倉健」のイメージと美学を、本人はもとより周囲のスタッフや近しい人たちも守った形だ。
「でも第一報が入ったときは、『来たー!』という感じでしたよ」
としみじみ話すのは、スポーツ紙のベテラン芸能記者。実はその数日前から、高倉さんの死をめぐり情報が錯綜していたという。
「前の週、14日の金曜日に、タレントの売り込みに来た大手芸能プロダクションのマネージャーが、『そういえば…』と耳打ちするように、『高倉健さんが亡くなったらしいですね』と聞いてきたんですよ。確かに噂はあったが半信半疑だったところ、これは業界内でも噂がかなり広まっているなと思いましたね」(前出・芸能記者)
そしてなんと、水面下では、『ショーケン(萩原健一)が死んだようだ』『いや、志村けんが…』などと、さまざまな情報が飛び交っていたという。
「とにかく『けん』という名のつく大物が死んだらしいと、マスコミも混乱状態ですよ。過去、何度か死亡説が出た志村けんは、こちらもすぐに健在を確認できたんですが、あとは裏を取ろうと思ってもショーケンはさっぱり連絡がつかないし、高倉さんの周辺は見事なまでの緘口令…。誤報なんじゃないか?という説もありました」(前出・同)
いったい、なぜそんな混乱状態になってしまったのだろうか。同じ記者は明かす。
「発端は、新橋のあるお店で、高倉さんの関係者が、亡くなったことをどうやって公表するのがよいか話し合っていたのを、迂闊にも居合わせた客に聞かれたらしいんです。店内がガヤガヤしていたこともあって、『けん』しか聞き取れなかった。その噂を又聞きした人たちが、それぞれ勝手に高倉健、いや萩原健一…といった具合に、伝言ゲームのように伝わってしまったようです」(スポーツ紙記者)
大スターは、亡くなってからも、なかなか周りが静かに寝かせてくれないようだ。2014/12/30
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