<<ほぼ日替わりコラム>>
グラドルギャラ未払い騒動の顛末
代官山太郎
先月末のこと、グラドルが”ギャラ2000万円が未払い”だと、前所属事務所を提訴…そんな衝撃ニュースが芸能界を駆けめぐった。このグラドルとは、今は新事務所で女優として芸能活動を展開中の杉本有美(25)。2006年に三愛水着イメージガールに選ばれ、グラビアデビュー。2009年〜2010年頃には飛ぶ鳥を落とす勢いで、杉本を載せれば部数が2割伸びるとまで評された。そんな一流グラドルに何があったのか?
芸能ライターが、真相を明かしてくれた。
「杉本側が起こした民事訴訟の弁論日、たまたま東京地裁でオウムの裁判があったんです。そちらへ入れなかったスポーツ紙記者が、何かネタはないかと探したところ、杉本の訴訟を見つけてしまった。その記者が『こんなんありますけど…』というノリでデスクに報告を上げたら、『カネの話だから面白そうじゃないか』となって、スポーツ紙に大きく報じられてしまったんです。訴訟のほうは和解勧告が出て、すでに前事務所タンバリン・アーティスツと現事務所フォービズム・エンターテインメントで解決に向けての話し合いがもたれているんですけどね」
本来は、これほど大きく報じられるはずはなかったようだ。事情に詳しい別のベテラン芸能ライターが経緯について話す。
「未払い額について、前事務所側は約540万円と主張しているが、それには理由がある。売り出しにコストも労力もかけている。特に杉本がグラビアで売れ始めた頃、前事務所は猛烈なプッシュをかけてバラエティー番組などに出演させたんですが、テレビでは新人タレントという身分なのに、共演者やスタッフにもろくに挨拶せずマネージャー任せ。そのうえ、本業のグラビアでもビキニの下半身はNGなど、やたらNG項目を付けるようになった。そんなわがままし放題の杉本を、前事務所はハッキリ言って持て余していたんですよ」
それが本当なら、2000万円もの未払いがあるというのは言いがかりに聞こえてくるが…。おまけに、提訴された前事務所は、現事務所を逆提訴した。杉本の独立時に、現事務所側が1000万円の補償金を前事務所に支払うことで合意していたのに、その支払いが履行されていないというのである。まさに泥沼だ。
「現事務所の代表は、もともと杉本のマネージャーで、前事務所にデスクを持っていた人物です。ところが杉本と2人で飛び出した後、前事務所が連絡を取ろうとしても一切取れなくなった。前事務所が認めている未払い金540万円というのは、おおかた、この連絡が取れない時期に支払いが発生していたものということです」(前出・芸能ライター)
これでは、杉本が前事務所を訴えるのはお門違いも甚だしいことになる。だが、前事務所にも落ち度があるという。
「前事務所も540万円の未払いは認めている通り、経理などにずさんな部分があるのは否めない。細かな未払いはたびたびあるようで、いずれも単純な記録漏れが原因だそうですが、やはりそこはお金を扱うことですから脇が甘いとしか言いようがない。また、芸能界は口約束が当たり前の業界ですから、いちいち契約書を作らなかったので、こうしたトラブルが起きるんです」
どちらの事務所にも落ち度があり、今は和解に向けて調整中ということだが、一番の被害者はなんと言っても杉本本人ということになるだろう。早く身辺を落ち着かせて、仕事に集中してもらいたいものだ。
2015/2/27
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