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秋のNHK朝ドラ新ヒロインに難病克服した19歳 期待の異例扱い
代官山太郎
高畑充希をヒロインに据えた「とと姉ちゃん」が、「あさが来た」に続いて好調なNHKの朝ドラ、連続テレビ小説。滑り出しは“ご祝儀”もあるのでもうしばらく様子を見ないと本当に好調かどうかはわからないが、一方で、早くも秋の改編でスタートする朝ドラ「べっぴんさん」のヒロインが発表された。

19歳の芳根京子。オーディションで2261名のうちから選ばれた。ちなみに、実際の応募総数は2262名だったそうだが、なんと1名、男性からの応募があったため無効とされたとか。芳根は、2014年のNHK朝ドラ「花子とアン」で花子の親友・蓮子(仲間由紀恵)の娘役を演じた。そして「まれ」「あさが来た」「とと姉ちゃん」と連続してヒロインオーディションに応募、”4度目の正直”が実った形だ。現在、三ツ矢サイダーのCMが放送中だが、どんな女の子なのか?

ヒロイン発表会見を取材したスポーツ紙カメラマンは話す。
「正直最初は地味な感じがしましたが、レンズを向けるとものすごく目線が強い。いい女優は例外なく、目が強い。戦後、神戸で産声をあげた洋服メーカー(ファミリア)の創業者が主人公のモデルですが、最初は地味で、話が進むにしたがってどんどんすてきな女性になっていく。その主人公の成長を、リアルに体現できるのでは」
会見に同席したプロデューサーの三鬼一希氏は「見た目の愛らしさと別に、すごく強い芯を持っているところが主人公のすみれにぴったり」と絶賛。

中学2年のころ、場合によっては命を落とすこともある難病、ギランバレー症候群が発症。一年間、通学できなかった辛い経験を持つ。有名人でも過去、大原麗子、安岡力也、中村うさぎらがかかったことで話題になった。幸い現在は完治、体調も万全のようだが、難病を克服した経験が、命の重さはもとより、自分一人で生きているのではなく周囲の人々に守られて生きているのだと、実感させてくれたという。

ヒロイン決定を祝い、番組からドレスが贈られるという異例扱い。会見にも、そのドレス姿で登壇した。衣装担当が5パターンをデザインした中から、プロデューサーらが選んだそうだ。劇中で着せる予定があるので番組予算でまかなったという。制作側の期待の大きさを物語る。芳根京子のブレークも近いか。 
2016/4/13


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