<<ほぼ日替わりコラム>>
「ひよっこ」視聴率ばん回! 連続20パーセント超えの秘密は?
代官山太郎
NHK朝ドラ「ひよっこ」が終盤にさしかかって視聴率好調だ。スタート当初こそ苦戦が心配されたが、今月に入ってからは好調をキープ。有村架純演じるヒロインみね子が、記憶喪失で行方不明になった父親(沢村一樹)と思わぬ再会を果たす前後から物語が急展開、連続して20パーセントの大台を超え、一気に注目度を高めている。
始まってまもなくは、2013年の「あまちゃん」から前作「べっぴんさん」まで、実に8作連続で続いていた初回20パーセント超えが途切れてしまい、序盤ののんびりとした盛り上がりに欠けるストーリー展開から、前途多難ともみられていた。
「ひよっこ」は、同じ朝ドラで01年の「ちゅらさん」、11年の「おひさま」とヒットを飛ばした岡田惠和氏による脚本で、有村のヒロインを熱望する形でドラマ化が実現した。つまりヒロインオーディションはなし、脚本も有村を想定した当て書きだ。東京オリンピックのあった1964年の茨城からスタートし、当時”金の卵”とも呼ばれた集団就職で上京したヒロインみね子の成長を描くというもの。最終回は9月30日と、あと2ヵ月。全156回の視聴率を通してみないとまだわからないが、物語の展開をみる限りは今後も好調のまま推移していくことが予想される。
もともと、ドラマ自体の評判は悪くはなかった。むしろ、内容的には「べっぴんさん」よりもいいと評価する声がネットなどには躍っていたのだが、序盤はどうしても視聴率がついてこなかった。BSでの先行視聴やタイムシフト視聴など、現在の視聴率は従来のようなわけにはいかなくなってきたが、それにしてもNHKの朝ドラとなれば、やはり20パーセントの大台キープは期待されてしまう運命にある。
オリジナル脚本ものは難しいと危惧する声もあったが、これからはむしろオリジナルならではの大胆なストーリー展開も期待できそうだ。終盤2ヵ月で、どこまで行けるか?
2017/7/31
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