<<ほぼ日替わりコラム>>
尾野真千子スナック仕込みのテクでほっしゃん。と
4様
先日のこと、あるベテラン俳優と下北沢で待ち合わせをした。仮にAさんとしておこう。彼と会うのは、1年ぶりだった。突然の電話で呼び出されたものの、すぐに話題は過去の失敗談になることが多い。
「そういえば、最近、尾野真千子がほっしゃん。とイイ仲みたいだけどどうなの?」
今年6月、妻子のいるほっしゃん。と尾野真千子が深夜デートしている一部始終を写真に撮られたのは記憶に新しい。一時は破局説も流れたが、9月には不倫旅行までも発覚。もはや、二人の仲は、公然の事実となっていたのだ。
そうした渦中だっただけに、旧知のAさんは、彼女の動向が気になっていたようだ。
「そういえば、まだ売れない頃に彼女と一緒に打ち上げで同席したことがあったよね」
すると、Aさんはわが意を得たように続けた。
「そうそう、やっぱり覚えているか。女優として上昇志向が強くてやる気満々で個人的にはタイプじゃなかったけど、今よりちょっとぽっちゃりしていて、当時から、なんかエロい雰囲気があったよね」
思わず、こちらも即答した。
「確か、あのときに好みのタイプが『面白い人』とこたえて、その場に居合わせた役者に『生娘かッ』とつっこまれていたよね。でも結局、本当に芸人と付き合うとは思わなかったよね」
Aさんと私が尾野と会ったのは、まだ00年代の前半のことだった。当時、川瀬直美監督の映画に出演したもののパッしないまま、役者を続けていた彼女は、様々なオーディションに挑戦。生活費もままならないため、夜はスナックで働いていると話していた。そんな彼女の色っぽいしぐさは今でも忘れられない。その当時の記憶をたどりながら、Aさんに聞いてみた。
「そういえば、彼女って当時からフェロモンがすごかったよね」
一瞬、考えたAさん、ふと思い出して超高速の会話が始まった。
「そうそう。みんなで焼酎飲んでいたんだけど、とにかく誰かのグラスが空きそうになると、さっと空きそうなグラスに酒を注いでくれたよな。で、彼女も周囲のピッチにあわせて飲んでいくと、徐々に顔が真っ赤になって目がとろんとしてくる。それで、芸能界で生き残りたくて必死だったじゃない。話をする人の顔をじっとみて、ずっとうなづくんだよ。そのけなげな態度にみんなイチコロになるんだよ。あのときにいたIって俳優いたじゃない。最近結婚した…。彼なんかも呑んだ後には一発でお気に入りになっていたよ」
尾野の潤んだ瞳は、まさに男殺しだったに違いない。 それが確信に変わったのは、後日、吉本の中堅芸人と会ったときのことだった。当然、会話にはほっしゃん。の話題を切り出した。
「そういえば、ほっしゃん。と尾野真千子ってマジで付き合っているの?」
芸人は、一瞬顔がこわばったが、ほっしゃん。の思わぬ話を披露した。
「そうみたいですよ。ほっしゃん。さんは認めてないみたいですけど…(笑)。周囲にやたら『尾野さんはピュアな人なんや。目が合うと吸い込まれそうになる。それで必死になって吸い込まれないようにすると知らぬ間に3時間経っているんや』…。そんな調子でのろけていたみたいなんです。それだけ、尾野さんにゾッコンみたいです」
やっぱり尾野のスナック仕込みのテクは健在だったのだ。フェロモン女優の原点はスナックにありと実感する一夜となった。
2012/10/26
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