<<ほぼ日替わりコラム>>
韓国ホストクラブ体験!過激スキンシップ接待を見た!
4様
先日のこと、ある女流作家から電話で呼び出された。
「終電で新宿に集合!」
まったく作家というのは、とにかくわがままである。やむを得ず取材を終え時間をつぶしながら、新宿のドンキホーテ前で待ち合わせる。
「今日は、あなたが行きたかった店に連れて行くからすべておごりよ」
すでに、お酒を飲んで機嫌も上々のようである。早速、お目当ての場所に行くのかと思ったら、
「これから4時まで、ご飯食べましょう」
と連れて行かれたのは焼き肉屋。頭の中に、クエスチョンマークが浮かぶばかりだ。
「これから韓国ホストクラブ行くんだけど、オープンが始発明けの時間なのよ。だから、その前に腹ごなししないと…」
そして、焼肉店からバーに立ち寄り、しこたま飲んだところで、新宿のとある雑居ビルへ。エレベーターを見ると、バーやクラブが入っているビルで、とてもこの時間に営業しているとは思えない。
「いらっしゃいませ〜っ」
エレベーターのドアが開くと一斉に、景気のいい挨拶の声が店内に響く。鏡張りの壁にテーブルとイスが置いてあり、一見すると、男性向けの高級クラブのように見える。
「ここは12時までが男性向けのクラブで、朝になると、韓国ホストクラブになるのよ」
常連の女流作家は、得意げに自慢する。さすがに、これは一見の女性では、分からない気がするが…。
「こういう韓国ホストクラブは、もともと韓国人のホステス向けにオープンしたんだけど、最近はすっかり韓流ブームで、日本のおばさんも多いのよ。私みたいに(笑)」
この女流作家も例外ではない。韓流ブームにはまり、大久保などに通ううちにたどりついたのが、このホストクラブだという。
「おおっ、○○さん(作家の名前)早いですね。待ってましたよ」
駆け寄ってきたのは、ボンちゃんという彼女のお気に入りのホスト。普段は、学校に通っている学生だ。ルックスは、超新星のソンモに似ている。
「前にも言われたことありますけど、誰か分からないよ」
笑顔を浮かべるボンちゃん。いちいちジェスチャーが大きくて、豪快に笑うのが韓国ホストの特徴なのか。女流作家が、
「この子は、とにかくアソコが大きいのよね」
というと、横に座っていたボンちゃんが、手と叩いて爆笑。そして、体を女流作家にぶつけて、スキンシップを取る。当然、さっきまで仏頂面だった作家の顔からは満面の笑み。
「何、やらしいこと考えているのよ」
「いやっ、いつもエロいことばっかり言っているのは○○さんですよ」
と、今度は作家の肩の上に手を置いて甘えたしぐさをする。
なんだ、このスキンシップ接待は‥‥。
他のテーブルは、仕事帰りのホステスと思しき2人組の女性がいるが、こちらも一緒になってK-POPの曲を歌っている。男の子は、ピに似た甘いいまどきのルックスだ。週末ともなると、さながらカラオケパブののりで、ボンちゃんも超新星の曲をリクエストされるらしい。
「でも僕、うまくうたえないんで、一生懸命勉強ですよ。少しだけ覚えました」
しかし、女流作家はそんな流暢なことに興味はない。
「今度、いつデートしてくれるのよ」
同伴の誘いだ。しかし、ボンちゃん、意外にガードが固い。
「今は勉強が忙しいんです」
すると、女流作家はすっかり酔っ払い、太ももをさすると、びっくりした様子で、
「やめてくらさいよ」
発音のたどたどしさもかまたかわいらしい。すると女流作家は、セクハラ親父のように、タッチしようとする。すると懸命に逃れるボンちゃん。見ているほうは、この自分の年齢を忘れて「キャッキャッ」したコミュニケーションがたまらないのだろうと推察できる。
「中には、お客さんから恋人になる人もいますね。年の離れたケース? 10歳ぐらいはありますよ。でもみんな、韓国戻るホスト多いから、最後は別れちゃうこと多いよ」
別のホストが女流作家の相手をしている間、ボンちゃんは思わぬ本音を漏らした。
「日本の女性、すごい優しいね。○○さんもそう。でもデートしたら食べられちゃいそうだね(笑)。こういう女性の誘いは、断っています。人によってはデートをしてお金をもらっている場合もあるみたいだけど‥‥」
韓国ホストクラブに来る客は、一般的なホストクラブとは違い、短期集中型が多いという。お目当ての相手を見つけたら、頻繁に通い、ホストが帰国すると、次のターゲットを探す。中には肉体関係に持ち込める「モムチャン(いい体をした男)探し」専門の猛者もいるという。
女流作家がフト、韓国ホストの魅力を語り出した。
「韓国のホストはみんなアルバイト。プロはいない。だから、結構勘違いしちゃうのよ。私もついつい、はまりそうになってしまうのよ。わかるでしょ(笑)。でも意外にドライだから、割り切らないとダメよね。私はまだそこの域にはいってないけど(笑)」
料金もボトルを入れなければ、2時間で1人1万円ほど。若いイケメン韓国男性と知り合えるとあって盛況なのもうなづける。
アラフォーの彼女には、日本の商売っ気のあるホストよりも、この非日常感≠ェたまらないという。昨今の韓流ブームと相通じるものが新宿の片隅で味わえるのは新鮮な発見であった。2012/11/2
■芸能!裏チャンネルTOPへ
(c)StockTech.Inc
(c)Time Inc.