<<ほぼ日替わりコラム>>
藤圭子さん同居男性の正体
4様
衝撃が走った。藤圭子が自殺したのは周知の通りだろう。私も取材に奔走した。多くの報道陣は、飛び降り現場となった新宿のマンションで、藤と同居していた30代の男性を直撃しようと接触を試みようとした。
一報がNHKで流れて、男性が新宿署で事情聴取を受けているとの情報が流れ、取材陣は殺到した。しかし、すでに男性の姿はなく、その後の消息は、わからずじまい。結局、その後も斎場には現れることもなかったといわれている。だが、果たして本当だろうか。
今回の一件が明らかになるにつれ、さすがに対応に窮したようで、男性が藤の「元マネージャー」だったと発表した。だが、少なくとも藤は芸能活動を休止、娘の宇多田ヒカルがブレイクしてからもマネージャーもおらず、一人で活動していたことから考えても、この男性がプライベートでも極めて親しい間柄にあることは間違いないようだ。
住んでいたマンションの住人によれば、「足元のおぼつかない藤さん(実際は自殺するまで藤とは気づかなかった)を男性が手を引いてエレベーターに乗せていた。かなり足腰が弱っている印象だった」と話す。その住民によれば、親子のように見えたという。
だが、藤の周辺に男性の影がちらつくのは、15年ほど前にまでさかのぼる。当時、藤はほとんど芸能活動はしておらず、もっぱら「宇多田ヒカルの母」として注目を浴びていた。その頃、新宿の夜の街に頻繁に現れていたのだ。財布には、札束をぎっしりつめ、一人でふらりと、ホストクラブやバーで散財していた。その多額の収入は、娘のヒットによって入ったあぶく銭≠セった。その後、親しい異性の存在は皆無だったというだけに、その同居男性が元ホストではないかという根拠にもなっているが、定かではない。
その頃、新宿の夜の街でも話題になっていたほど、金離れはよかった。しかし、そのテンションの高さから、酒の相手をするホストやバーテンも皆、対応に苦慮していた。話し相手がいないのか、酒を飲みながら堰を切ったように一晩中、しゃべり続ける藤。そんな話を何度となく聞いた。
それから数年後、藤がアメリカで麻薬取り締まり犬によってチェックされ、5000万円近い現金を所持しているという事件も発覚する。本人はテレビでしきりに釈明していたが、その様子は、やはり、新宿の夜の街での光景と重なって見えた。
彼女を40年来知る芸能記者が言う。
「彼女は精神的に脆いところがあって、昔から何かに依存しないと、立っていられないようなところがあった。昔は、男性だったが、その後は酒、そしてギャンブルにはまった。最後に頼ったのが、件の男性ではないのか」
親子ほど年の離れた男性との奇妙な同居生活。人気歌手から、天才アーティストを生んだ母親としても、満たされることはなかった藤の晩年。あまりにも不憫すぎるだろう。
2013/8/30
■芸能!裏チャンネルTOPへ
(c)StockTech.Inc
(c)Time Inc.