<<ほぼ日替わりコラム>>

女優の卵・女子高生刺殺事件の一部始終
4様
先日のこと、東京・三鷹で女優の卵だった女子高生が、自宅のクローゼットに潜んでいた元交際相手に刺殺されるという衝撃的な事件が発生した。

この事件は、ネット時代を象徴するような意味で、子供を持つ母親ならずとも胸に手を当てて、思わず考えてしまったに違いない。現在でも池永チャールストーマス容疑者が、犯行前にばら撒いた被害者の自画撮り℃ハ真はインターネットに残って閲覧が可能な状況になっているから始末が悪い。実は、この動画を巡っては、池永容疑者と被害者が、交際中に撮影されたことが判明している。

「もともとこの写真は、池永容疑者が京都に住んでおり遠距離交際中に撮影されたもの。メールで連絡を取り合っている最中に、池永容疑者が被害者女性に『寂しいのでヌード写真を送って欲しい』とお願いしたので、女性がつい安易に考えて自宅の鏡でヌードを撮影。それを送ってしまったんです。ところが、昨年末に交際が破局。その後は、脅迫の材料になり、今年7月にはインターネットのアダルトサイトにアップしてしまったんです」(社会部記者)

池永容疑者は、写真のみならず動画もアップしていた。その動画は1分ほどで、被害者が池永容疑者の下半身に奉仕している様子を収めたものだった。

「動画も写真もいずれも被害者の部屋で撮影されたもの。ばら撒かれた写真は自宅のクローゼットが背景になっており、犯行直前に池永容疑者が隠れていたのも他ならぬ、このクローゼットでした。結局、自宅を容疑者に教えたことが仇になってしまった」(前出・社会部記者)

女優の卵で将来は国連職員を目指していた女子高生と、自衛隊を目指したものの健康上の理由で辞退後はフリーター生活を送っていた男。2人を結びつけたのはインターネットだった。

「フェイスブックという交流サイトで、池永容疑者が被害者に友人申請を出したのがきっかけ。そのメールでは京都の大学生を自称し、『ハーフで英語が堪能』と被害者に近づいた」(警察関係者)

だがすぐに、その芝居はばれてしまい、最終的には被害者家族にも反対されて、交際は終止符を迎えた。

「池永容疑者は、携帯電話やメールを着信拒否されると、わざわざ関西の自宅からたびたび深夜バスで被害者宅を訪れて、復縁を求めていた。それを断られると、写真の存在すらほのめかしていた」(前出・社会部記者)

さながら、ストーカーというより執拗に脅迫を続けた狂人である。高校生活を送る被害者を24時間体制で付け狙う容疑者。もはや家族で解決できるレベルの事件ではなかった。今回の事件を教訓にインターネットの写真のばら撒きや、ストーカーの取締りについても新たな規制が必要な時期に来たのかもしれない。
2013/10/18


4様のコラム一覧へ
コラムニスト一覧へ
日替りコラムTOPへ

芸能!裏チャンネルTOPへ

(c)StockTech.Inc
(c)Time Inc.