<<ほぼ日替わりコラム>>
島倉千代子さん、ついて回ったカネの問題!細木数子とも…
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先日のこと、演歌歌手の島倉千代子さんが亡くなった。肝臓がんで闘病の末、75年の生涯を閉じたというが、その一生は波乱に満ちていたのは、報じられている通りだ。
私生活では、一度の結婚をしたがわずか2年で破局。その後、母親が亡くなり、姉も自殺するなど、傷心の日々を送った。そんな時期に親密になったのが、舞台での事故で担ぎこまれた病院の医師だった。ファンの紙テープが目に当たり、失明の危機を救うと同時に、親しくなったが、その医師は多額の借金を負う羽目に。その借金の取立てでヤクザに追い込みにあっていた医師と島倉に近づいたのが、占い師の細木数子だった。
細木は当時、赤坂でクラブを経営していたが、その内縁の夫がヤクザ組織の幹部で、借金の整理を任せたところ、ヤクザの取立てが止まり、借金の一本化に成功。そこで島倉は、ヤクザ組織の幹部の交際相手であった細木にマネジメントを依頼。興行権を引き受けるなどして、その後の島倉を公私に渡って面倒を見てきた。ところが、後になって、一本化していたはずの借金も返済されておらず、債務は膨らむことに。そこで、島倉は細木と手を切り、レコード会社に助けを求め、最終的に総額で、利子込みで16億円もの借金を返し続けたという。
「島倉さんには生涯、カネの問題がついて回った。借金返済中には、卵巣がんになるなど、何かと金がかかった。もともと金銭には無頓着で、周囲に財布を預けるタイプだっただけに、細木との件でも懲りずに、生活を最後まで倹約することはできなかった」(週刊誌記者)
そんな島倉を最後に見かけたのが、08年の新宿コマ劇場の舞台だった。当日は、ドラッグクイーンと呼ばれる女装するダンサーたちの有名どころが集まるイベントに、ゲストで登場。「人生いろいろ」を満席のステージで披露した。
ゲイの男性にかぎらず、「新宿2丁目の住人」にとって人生の辛酸を舐めてきた島倉さんの生き様とみずからの人生を重ねる人も多く、ファンが多かったからゆえに、この日のゲスト出演になったという。
「今年にはいって、島倉さんは家のリフォームをするなど、老後の終末期に備えて準備をしていた。当然、がんも告知されていたが、最後まで生きる気力を失わずに、死の直前までコンサートに向けてコンディション作りをしていたといいます」(芸能関係者)
そんな矢先の突然の様態の急変、きっと島倉さんは天国でオンステージを開いているに違いない。合掌。
2013/11/15
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