<<ほぼ日替わりコラム>>

怒声の嵐!いいとも舞台裏で大混乱
はるか
はるかです。テレビ業界の中で、久々に色々な人が話題にしていたのが「笑っていいとも!」最終回の話。中でも、とんねるずとダウンタウンや爆笑問題、明石家さんまさんが共演したコーナーでした。実際、あの場にいた人は、いきなりさんまさんとのトーク中にダウンタウンとウッチャンナンチャンが登場したのにはすごく驚いたそうなんです。

「一番のマークは、爆笑問題とダウンタウンがバッティングしないこと。それに最善の配慮をしていたんです。というのも2組は、かつて若手時代に、松ちゃんの衣装を爆笑の太田さんが批判。それを耳にした松ちゃんが、爆笑の二人を呼び出して、『土下座するか、イスで殴られるか、引退するか。どうする?』と脅され、土下座して以来犬猿の仲で有名でした。そこで、2組は絶対に顔が見えてはならんと気を使っていた。ところが、古参のテレビ局スタッフにとっては、さんまさんとダウンタウンも仲が悪いのも知る人ぞ知る話だった。それだけに、ダウンタウンが『トークが長い』と出てきた時は鳥肌が立ったといいましたね」

そう、生々しく様子を語る人もいれば、別の関係者の人は、意外な裏話を教えてくれました。
「今回のいいとも特番は、お笑いが勢ぞろいするのでかなり、色々な配慮があった。くりぃむしちゅーの2人は、後番組の『バイキング』の司会が決まっていたので断ったが、実際には、関西のベテラン組の芸人と絡むのがNGというのもあった。ただ、これには、関東の芸人の兄貴的な存在のとんねるずが、ラストの特番で、なんかハプニングをしかけるという話もあったので、正直、武闘派のくりぃむが来なくてほっとしていましたね」

つまりそれほど気を使っていたということみたいですね。

「もともと、90年代になって関西の芸人が大量に東京進出を果たした時に、東京芸人の大集結を呼びかけたのが、とんねるず。その時に関西芸人の筆頭格がダウンタウンで、両者のライバル意識はすごかったんだよね。あの共演が、あと10年早かったらおそらく、本当に、テレビそっちのけで殴り合いになっていたでしょうね。スタジオの舞台裏ではそれぞれの事務所が、舞台に一斉に上がった瞬間、その場にいたフジテレビのスタッフをつるし上げ。『どうしてくれるんだ』とか、『騙したな』と食って掛かる人も出るほど、大混乱だったみたいです」

あれほど、平和的な雰囲気をかもし出していたスタジオですが、その裏では「禁断の共演」に様々な遺恨が生まれたみたいです。

「一部の事務所のスタッフは『フジテレビは信用ならない。ウチのタレントも引き上げる』と怒り心頭です。フジテレビ自体には責任はないですが、今や視聴率はジリ貧でかつてのようなイケイケは簡単にそっぽ向かれるだけに、古参のテレビマンは、『フジテレビもかつての威光はないね』と肩を落としていた」

東西のお笑い界の意地と意地とがぶつかった「いいとも」特番。ハプニング映像としては、テレビ史に残る出来事だったみたいです。
2014/4/14


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