新装投稿!テリー塾
◆「日本人は、なぜ朝青龍が嫌いなの?」
長野県・くまちん
40代前半・女性
朝青龍がガッツポーズをするたびに、高砂親方が武蔵川理事長に注意され、マスコミもバッシング。
「国技としての品格を落とす行為」というが、私の見たところ、朝青龍擁護派も多い。まして朝青龍のおかげで視聴率が上がることも多分にあった。
朝青龍のコメントでは、「喜びをがまんできなかった」という。
こらえきれない喜びを強制的にこらえさせるという品格が、いまの世代の力士にマッチしていないから、いろんな事件が相撲界におきるのではないか? 私は朝青龍のガッツポーズはすごくかっこいいと思っていたので、すごく腹立たしく思い、投稿しました。
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【テリーのコメント】
実は私も、朝青龍のガッツポーズ容認派だ。
だれよりも勝負にかける思いが強くて、だれよりも気合が入っているからこそ、何度注意されても朝青龍は思わずガッツポーズをしてしまうのだ。
ガッツポーズならば、柔ちゃんだって金メダルをとったときは思いっきりやっていたし、日頃はそういうことをしなかった王さんだって、ホームランの世界記録をつくったときは両手を高々と上げて歓喜した。あれは、自分の思いだけでなく、自分を支えてくれた両親やファンとともに喜びを分かち合うガッツポーズだったのだ。
相撲協会がガッツポーズを禁止している理由は「相撲は国技であり、奉納の儀式でもあるから、ただのスポーツとは違い、より高度な品格が求められている」といったようなことだ。
ついでに言えば、勝ったあとのインタビューなどでも「負けた力士に失礼のないように、余計なことは言うものではない」というような指導があるという。
要は、「力士はベラベラとおしゃべりなんかするもんじゃない」「勝ち負けで一喜一憂して見せるのは下品だ」という教えが昔からあったのだ。
しかし、いまどき、プロのスポーツ選手は試合そのものだけでなく、気の利いたコメントが言えるかどうかということも商品価値のひとつだ。
ファンが聞いて喜ぶようなトークも必要だし、喜怒哀楽を表現してファンの共感を呼ぶことも大切だ。
そういうことをしようと思ってもできないタイプの選手というのは、どのジャンルにもいるから、そういう人は無理にやらなくてもいい。できる人はどんどんやればいいし、できない人はちがうことをすればいいだけだ。
しかし、それを協会が「全員、一律で禁止」というのは時代錯誤な話だ。競技そのもの以外でも得意なパフォーマンスができる人は、それはそれでファンサービスになるのだから、むしろ奨励してもいいくらいだ。
たとえば、野村監督のボヤキは、ひとつの「芸」としてファンの人気を集めた。試合以上にノムさんのボヤキを楽しみにしていたファンもいたくらいである。
だからといって、だれもが野村監督のように上手にボヤくことができるわけではないし、だれもが亀田興毅のように悪態をついて記者会見を盛り上げることができるわけではない。そういう才能をもった人は、どの世界でも貴重な存在なのだ。
そして、朝青龍のように頭も切れて話もおもしろくて、表現力も豊かな力士は、相撲界でも貴重な存在なのだ。そういう朝青龍の資質を存分に発揮させることこそ、ファンサービスだと私は思う。
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