新装投稿!テリー塾
◆「頼むよ!お笑い番組!」
北海道・テレタビー
20代前半・女性
YouTubeで昔のお笑い番組を見ると豪華なセットや、いまなら放送できないような内容も多くて、とても懐かしくて新鮮に感じる。
最近のバラエティー番組って、安心して見られる感じの大衆娯楽ばっかりでなんか、もの足りない…。過去の番組のDVDが売れるのが何よりの証拠。
一部のクレーマーがテレビをつまらなくしてるの?
テリーさん、こんな不況な世の中だからこそ、テレビの中だけでも予算どっかんどっかん使ってまた革命起こしてよ!

【テリーのコメント】
たしかに、いまのバラエティーは、昔に比べて制約が多くなった。
私自身、自分が昔演出した番組を思い出したり、DVDで見たりすると、
「よくこんなことができたよなあ。いまなら絶対、無理だよ」
という企画がたくさんある。
とくに動物好きの私は、トラやライオンを使った企画をたくさんやったが、いまなら動物愛護団体からすぐにクレームが飛んでくるようなものばかりだ。
「ライオンが寝ているすきに、黒いペンキで縞模様を書いたらトラに見えるか」とか「桜金造VSワニ」とか、バカな企画がたくさんあった。
いまは、お笑い番組もトークが主流で、みんな身の回り半径50メートルの笑いばかり。あとはスタジオでゲーム。どれもどこかで見たことのあるようなゲームばかりで、めったに新鮮な企画は見られない。
そうこうしているうちに、各テレビ局もこの不況で、いままで見たことがないような赤字が並ぶ。こうなると番組制作費は抑えられる一方だ。
私も制作会社の社長として、日夜、スタッフたちと苦労をしているが、驚くほど儲からない。
「え?あれだけスタッフ一同、徹夜でがんばったのに、利益は、たったこれだけ?」
ということがつづいている。
その利益は、マクドナルドのアルバイトのお姉さんの給料よりも安いこともあるし、もっとひどいときには赤字になる。
テレビという舞台は派手に見えても、内実はこうなのだ。
でも、金をかければ番組がおもしろくなるかといえば、決してそうじゃない。予算をアイデアでカバーして、視聴者に喜んでもらえる番組をこれからもつくっていきたい。
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