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「しゃべれないプロ野球選手」
福井県・りえりん
30代前半・女性

私はプロ野球がとても好きで、よく球場にも観戦に行ったり、テレビでもよく見ます。

ときどき、私の好きな球団のヒーローインタビューを見て、ムカつくことがあります。

いつも同じような受け答えや、とても大人と思えないしゃべり方。チームが勝利して、私たちファンも喜んでるのに、笑顔ひとつ見せずにインタビューに答えている姿を見ると、うれしさも半減します。

試合後、疲れているのもわかりますが、私たちも一生懸命応援しているのだから、選手たちも、もう少し考えてほしいです。



テリーのコメント


プロ野球中継の視聴率が低迷し、地上波のテレビ中継は減ったが、その割に観客動員数は落ちるどころか増えている球団もある。

各球団とも、地域に密着したファンサービスに力を入れるようになったからだ。

昔は「雲の上の存在」であり「遠くからあこがれて見る」ものだったプロ野球選手が、ファン拡大や観客動員アップのためにファンサービスに精を出す時代になった。

そういう時代でも、中日の落合監督のように「愛想よく笑って見せるのがファンサービスではない。プロ野球にとって、勝つことが唯一のファンサービスだ」という徹底した職人もいる。

こういう落合監督の考え方には賛否両論あるが、答えは1つではない。

その答えは、当然、ファンが何を望んでいるかによって、変わってくる。

「無愛想でもいいし、コメントがつまらなくてもいいから、とにかくいいプレーを見せて、勝ってくれればいい」というファンは落合監督を支持するだろうし、「プロ野球選手だってエンターテイメントの世界で高い給料をもらっているんだから、プレー以外でもファンサービスを積極的にするべきだ」というファンは落合監督を支持しないだろう。

いまどき、野球選手にかぎらず、スポーツ選手でも面白いトークのひとつもできなければファンに受けないという風潮がある。
そりゃあ面白いにこしたことはないが、だれでもそういう能力があるわけではない。同じピッチャー出身でも、野茂英雄に「板東英二みたいに面白いことをしゃべってよ」と頼んだって、無理な話だ。

ただし、野球選手である以上、野球についての質問を受けたら、誠実に答えるべきなのは当然だ。どんなに話が下手でもいいから、一生懸命に受け答えすれば、ファンは必ず納得してくれる。とくに、ヒーローインタビューを受けるときなどは、ファンに誠実に向き合う姿勢が大事だ。

どんなに野球がうまくても、どんなにチームが強くても、プロ野球はファンが1人もいなければ収入はゼロだ。ファンがいて、はじめて自分は野球で飯が食えているんだということを肝に銘じていれば、ファンに無愛想な態度はとれるわけがないのだ。
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