新装投稿!テリー塾
◆「便利な機械は老人に優しくない!」
佐賀県・おばば
30代前半・女性
日常生活のいろんなことが、若者目線と言うか、新しい物好きと言うか、年寄りが生活しづらい世の中になってます。
たとえば、切符の券売機。手をかざすだけで水が出る水道の蛇口や勝手に流れるトイレ。ATMや携帯電話など。
あれば便利なものだけど、老人や障害のある方にはその進歩の速さが苦痛につながっているように思います。都会と田舎では、生活に求める利便性が違うと思います。でも、新しい機械ばかりの社会になったおかげで、困っている人もいるんです。
私の母は脳梗塞を克服して、不自由は残っているものの、外出しようと思えばできるようになりました。
でも、そういう新しい設備についていけないから外出するのが億劫になっています。
駅員さんが切符を売って改札してくれれば、トイレがいつもと同じであれば、新しいものを知らない人や使えない人をバカにする風潮さえなければ、億劫にもならないと思います。
便利にしてお金をかけて、人から職を奪い心を貧しくさせている日本にバカヤローと言いたいです。
これから自分は成長につれて、知識も知恵も増えていくと考えている若い人に、「いつまでも、あると思うな昨日の脳細胞」と伝えたい。
停電で機能が止まる町づくりにお金をかけないで、丸く優しく人を傷つけない。人の目線でものを考えられる。そんな賢い人に町づくりを託したい。

【テリーのコメント】
高度成長以来、日本は「便利であればいい」「新しければいい」「効率がよければいい」という社会を目指して一直線に走ってきた。
「科学技術の進歩は100%人間のためになる」
「ハイテクノロジーは絶対に社会を豊かにする」
そうだれもが信じて疑わなかった。
そのとおり、「豊かに、便利に、快適に」なったこともたくさんある。
しかし、それが実は「人にやさしくない」「地球にやさしくない」ということもたくさん生み出してしまった。
とくに、ハンディキャップを背負っている人にとって、「豊かに、便利に、快適に」とは正反対の結果をもたらしているものも、実はたくさんある。
それは「年をとってみて、はじめてわかる」ことだったり「障害を持って、はじめてわかる」ことだったりするから、それ以外の人は、まったく気づかずに暮らしているのだ。
ハンディを背負っている人やその家族は、いつもそのことでツライ思いをしているのに、それ以外の人は問題さえ知らない。
そんな社会は文明社会でも何でもない。
大切なことは、そういうハンディでツライ思いをしている人がいるということをまず、みんなが知ること。
そのためには、当事者以外の人たちが、それをみんなに知らせる努力をすること。当然、政治行政やマスコミが、その先頭に立たなければいけない。
そして、当事者以外の人たちは「当事者になって、はじめてわかる」のではなく、
「当事者の気持ちになって考えること」だ。
そうすれば、ハンディキャップを背負っている人にやさしくなることもできるし、弱い立場の人に手を差しのべることもできるはずだ。
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