新装投稿!テリー塾
◆「「殺処分待ち」の牛って何?」
神奈川県・まぁ
30代前半・女性
先日、朝の情報番組を見ててとても心が痛くなる言葉を耳にしました。宮崎牛問題です。
餌を食べてる牛たちの映像が流れていたのですが、一緒に流れていた言葉が「殺処分待ちの牛たちが餌を食べてます」だって…。
なんで「待ち」なのか。好きで感染したわけでも、好きで殺処分されるわけでもないのに。
何もわからず餌を食べてる牛たちがすごく可愛そうで、「助けてあげられるものなら」ってすごく思いました。同じ生きてる者なのに、人間はとても残酷な心ない者なんだと、しかもそんな言葉をテレビで流すなんてどうなの?って思います。二度と聞きたくない言葉です。もっと言葉を考えて情報を流せ!

【テリーのコメント】
たしかにテレビのなかでは、しばしば心ない言葉が使われることがある。
とくに災害や事故を伝えるとき、被災者や被害者の気持ちを傷つけてしまうような言葉を使うリポーターがときどきいるのは非常に残念なことだ。
かといって、そのリポーターが無神経に粗雑な言葉を使っているのかといえば、かならずしもそうではない場合がある。
リポーターたちには、被害者の惨状をテレビで訴えて、なんとか社会全体で彼らを救いたいという思いが、それなりにある。
ただ、テレビで言葉を伝えるというのは非常に難しい。それがデリケートな問題になればなるほど、言葉使いはどんどん難しくなる。
だからといって、リポーターがデリケートになりすぎると、委縮して伝えるべきことまで伝えられなくなってしまう。
私も含め、テレビでものをしゃべる人間には失言やカン違いやミスはつきもの。大切なのは、ミスをしたらそれを謙虚に反省して、同じようなミスをしないこと。
その繰り返しのなかで自分を鍛えていくことによって、質の高い、視聴者のためになる情報提供者になっていけるのだと思っている。
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