新装投稿!テリー塾

「病院が助けてくれない!」
佐賀県・あおい
20代前半・女性

もうすぐ2歳になる息子が階段で顔から落ちたときのこと。鼻、口からものすごい量の血がでました。

朝の7時頃で、まだ病院が開いていない時間だったため、かたっぱしから病院に電話しました。

でも、冷たい反応ばかり。

「当直の先生しかいないから病院が開くまで、とりあえず氷で冷やして時間まで待って下さい」

「うちの病院は脳の専門じゃないから、頭を打っているなら見れないから」

「小さい子に出す薬がない」

10件くらい電話しましたが、「とりあえず見るから連れてきていいですよ」という病院は1つもありませんでした。

しかも、「だったらどこの病院がいいか紹介して下さい」と言ったら、ため息まじりに答える始末。

幸い、息子は無事でしたが、やはり小さい子を持つ親としては病院がそんな態度だったら気が気ではありません。



テリーのコメント


日本の医療が各地で危機的な状態になっているというニュースは、不況のニュースよりも実は深刻だ。

地方自治体の財政悪化に伴い、公共医療機関が閉鎖されたり、無医村が増えつづけたり、医療の地域格差が広がる一方だったり。

それと同時に、首都圏でさえ救急病院の受け入れ態勢が不備だったり、とくに小児科医や産婦人科医の救急医療が不足。救急車で運ばれた妊婦がタライ回しにされて命を落とした不幸な事件は記憶に新しい。

これを整備し、日本の医療を充実させるのは政治行政の急務だ。

お医者さんの中には、人手不足で、寝る間もなく患者のために身を削っている人たちがたくさんいる。

私が知っている医者のなかにも、東京の大学病院でエリート候補として将来を約束されていたのに、あえて山村の病院に乗り込んでいって地域の人たちの命を救うために働いている人もいる。

しかし、1人1人の医師がどんなにがんばってくれたとしても、残念ながら限界がある。

経済や行政や医療が恵まれた地域の人も恵まれていない地域の人も命はひとつ。それなのに命を守る医療に格差があるというのは、本来、国としてあってはならないことだ。

麻生内閣が「いちばんの使命は景気対策」と言いながら、政治停滞をつづけている間にも、「助かるはずの命が救われない」という状況が進んでいく。

国民の側も、自分や家族が病気や大ケガをしたときに、はじめて医療の不備を訴えるようでは遅い。

「医療整備を急ごう」という国民的な声をあげて、とくに地域医療をなんとかするように、政治行政に訴えかけていくことが重要だ。
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