新装投稿!テリー塾
◆「お笑いブームに異議あり!」
埼玉県・くみこ
30代前半・女性
最近のお笑いって、本当にブームと呼ばれるほど面白いでしょうか?
芸人さんたちの芸風を見ていると、誰かが誰かの芸風に似たりよったりだったり、芸能界の誰かを批難して笑いをとってみたり。
私には、それがお笑いとは思えないのです。私が幼いときには、小さな子どもたちからお年寄りまでもが皆で同じバラエティ番組を見ながら笑っていた記憶があります。そんな状況が最近はなくなってしまったような…。
何が本当のお笑いかは私にはわかりません。私が年齢を重ねていくうちに、お笑いに対しての感覚が薄れているのかもしれませんし、芸人さんの相次ぐスキャンダルで見方が変わってしまったのかもしれませんが、テリーさんの考えを是非、お伺いしたいのです。
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【テリーのコメント】
時代が変われば、お笑いの質が変わるのは当然だ。
いまや音楽もお笑いも、年齢層や価値観によって好みがまったくちがい、ミュージシャンやお笑いタレントの支持層は細分化されている。
送り手側も、それは十分にわかっているから「だれにも愛される音楽」とか「老若男女が楽しめるお笑い」なんか、だれも目指していない。あらかじめターゲットを絞っているのだ。
だから、いまどき紅白歌合戦は、それぞれの層が「知らない曲だらけだ」ということになるし、視聴率も昔のようには上がらない。
お笑いも「笑点」のファンと「エンタの神様」のファンは重ならないし、バラエティー番組の支持層は棲み分けが出来あがっている。
ただ、いまの「お笑いブーム」がいつまで続くかということになると、当然、消えていくタレントもたくさんいるだろう。
同じような企画の使い回しばかりしている番組もやがて消えてなくなるし、身の回りの半径5メートルのネタしかできない芸人は飽きられてしまうだろう。
いままでだったら、売れ線のタレントをそろえれば安易な企画でも視聴率がとれるようなところもあったが、もうそんなバラエティー番組は飽きられているのが数字にも表れている。
この不況下、そんな番組に金を出すスポンサーはもういないから、お笑いの状況はどんどんシビアになり、本物だけが生き残っていくだろう。
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