新装投稿!テリー塾
◆「芸能界はそんなに偉いのか!」
東京都・きよきよ
30代前半・女性
先日、映画の撮影に出くわしました。
撮影場所は歩道橋で、周辺には歩道橋以外、反対側に渡る手段はありません。
撮影が終わるまで待っていましたが、スタッフは「ありがとうございました」の一言もなく、まだ撮影があるみたいで「早く行け」みたいな態度。
カートを引けば「静かにしてください」。
そんなに芸能界の人たちは偉いんでしょうか?もう少し配慮が必要だと思います。

【テリーのコメント】
今週はテレビ・映画・芸能界についての投稿が3本。
私もこの業界にいる人間としてコメントしておきたい。
「『原作もの』のドラマや映画が多くて、オリジナル作品が少ない」という指摘は当たっている。
当たってはいるが、じゃあ「すぐれたマンガや小説を原作にして、おもしろい映画他ドラマをつくることが悪いのか」といえば、そうではない。
原作ものであれ、オリジナルであれ、映画そのものやドラマそのものの出来がよければ、それは立派な独自の作品だ。原作がおもしろくても映画がつまらないというのであれば批難されてもしかたないが、原作を超えるような作品であれば、それは映像作家として評価されるべきだ。
ひところ、「マンガを映画化するなんて、映画も落ちたもんだ」という批判があったが、大昔ならいざしらず、いまどき、マンガを低くみるのは時代錯誤だ。世界一の質量を誇る日本のマンガ界には優秀な才能が集結している。それを有効に使うことは日本文化の活性化につながるのだ。
もちろん、オリジナルの映画やオリジナルのテレビドラマが質量ともに原作ものに負けていられないのは当然のことである。
「テレビの深夜放送は電気のムダ」という議論は昔からある。
しかし、深夜にしかテレビを見られない人もいるし、深夜放送にも社会的意義はあるし、テレビ局の営業権だってある。
問題は放送自体よりも「見ないときはテレビを消す」「ムダな電気は消す」ということ。テレビを見ない深夜、主電源を切るだけでも大きな省エネになる。待機電力は目に見えない電気の浪費なのだ。
「ロケ隊が偉そう」というのは、もし事実なら、そのスタッフは大きな勘違いをしている。
でも、公の場や路上のロケは、かならず警察の撮影許可が必要だ。通行止めをするようなロケは、いまどき、簡単には認められないから、そのスタッフが一般市民をどんなふうに止めていたのか。そのロケがどういう状況だったか詳しくわからないままに論評できない。
どんな大作の撮影隊であれ超大物俳優であれ大監督であれ、交通ルールや法律や常識やマナーを守らなければいけないのは当然のこと。
市民の反感を買ったり迷惑をかけたりしたら、いまどき芸能界なんて1日も成り立たないのだ。
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