志和:「ムーヴィン・アウト」来日公演中!
写真★「ニューヨーク物語」
ブロードウェイミュージカル「ムーヴィン・アウト」が、東京厚生年金会館で来日公演中(9月2日まで)だ。ビリー・ジョエルの数々の曲と、トワイラ・サープの振付が紡ぎ出すラブストーリー。
ひさしぶりにアルバム「ニューヨーク物語」を聴いている。ビリー・ジョエルが大ブレークする直前の、セルフプロデュースアルバム。ビリー・ジョエルはこのアルバムでビリー・ジョエルの存在証明をはたしたようなもの、文句なしに最高傑作だと思う。
月並みだが、「ストレンジャー」の大ヒットあたりからビリー・ジョエルを知った。彼の名が日本の中高校生の間でも知られてきて、そのあとの「ニューヨーク52番街」でステータスを決定的にした時期だった。私は「ニューヨーク52番街」「ストレンジャー」とさかのぼるようにアルバムを聴いた。
そして3枚目に「ニューヨーク物語」を聴き、最初に聴いた2作より傑作だな、と全身が打ち震えるような感動に襲われたのを、ついきのうのことのように思い出す。
名プロデューサーであるフィル・ラモーンにいじられる前の、これが本当の(どれも本当なんだけど)ビリー・ジョエル。彼自身の人生がアルバムに投影された見事な作品。
まずジャケットにやられてしまう。誘惑と虚飾の世界に生きる人、まじめ一筋を絵に描いたような青年、老人と子供、旅に出る青年、怒れる若者…実にさまざまな人々がいて、そこにビリー・ジョエル自身もいる。場所は、地下鉄の改札。このアルバムの英語の原題名は「turnstiles」。NYの地下鉄の改札のことで、それはつまり、さまざまな人々の人生が交錯する場所。
私は、このアルバムの「夏、ハイランドフォールズにて」(Summer, Highland Falls)という曲がとくに大好き。「ムーヴィン・アウト」でもこの曲が演目に入っている。
「ムーヴィン・アウト」を観に行ったら、ぜひこの傑作アルバムをあわせて聴いてみて!
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