M川:鋼の精神力を持つ男たち
今日は、ちょっとなじみの薄い自転車の話を・・・。ロードレースはなじみがない方も多いと思います。あのツール・ド・フランス(以下、TDF)などが代表的ですね。
11月17日から19日まで東京ビッグサイトで開催された、東京国際自転車展に2006UCIプロツアーチャンピオンアレハンドロ・バルベルデ(26)(以下、アレハンドロ)とホアキン・ロドリゲス(27)(以下、ホアキン)の両選手(ともにスペイン)が来日、トークショーを行うってんで、行ってきました。
しかし、驚いたのは2人の人気の高さ。シーズン中は本場ヨーロッパでも行かない限りお目にかかれないのですから、当然ですが、トークショー開始30分前から女性たちが場所取りを開始。開始直前には黒山の人だかりです。ちなみにヨーロッパではプロサッカー選手なみの人気があり、年俸も数千万から一握りとはいえ億まで稼ぐ選手もいます。
2人はケスデパーニュ・イリュスバレアレスというチームに所属してまして、アレハンドロはチームのエースとして、ホアキンはアシストと山岳スペシャリストとして、活躍してるんですが、このUCI(Union Cycliste internationale:国際自転車競技連合)のロードレースシリーズであるプロツアーは2006年は全27戦。200キロ超のワンディレース(クラシックレース)からTDFのような3000キロ超のステージレースまで、時には斜度何十度という激坂を上り、時には時速100キロ近いスピードで山を下り、また200キロ以上を走破した後で時速60キロ近いスピードでスプリントします。もちろん、自転車レースですからエンジンは自分の肉体です。ま、はっきり言って彼らは人間じゃありません。安静時心拍数が30台なんて選手(じっとしてると気絶してもおかしくない数値)もざらにいます(ちなみに私は76)。肉体も精神もギリギリまで試されるようなレースを、彼らは鋼のような精神力で1シーズンを戦い続けます。
レースでは、アシストはエースを勝たせるための“牽引役”や“捨石”となり、エースは勝利を義務付けられます。トークショーではTDFをケガで早々にリタイアしてしまったアレハンドロですが、TDF優勝者のチームナンバー2であるオスカル・ペレイロから「俺は、セカンド(エース)なんだ」と盛んに言っていたことに対してコメントを求められて「ペレイロは本当にいいやつなんだ」と言っていました。
しかし、両者のコメントには“今は”という言葉が見え隠れする気がします。ペレイロは「俺は、(今は)セカンドなんだ」アレハンドロは「ペレイロは(今は)本当にいいやつなんだ」と。ペレイロも、いつまでもセカンドのポジションに甘んじているはずもなく、またアレハンドロも「いいやつというだけで、チームのエースにはなれないんだ。いつか(ペレイロと)勝負するときが来る」と言っているような気がしますが、これは気の回しすぎでしょうかね。
また、スペイン一周レースのヴェルタ・ア・エスパーニャでヴィノクロフ(アスタナ・ウルト)に負けて二位だった事に対して惜しいところで差をつけられたことについて、残念だったと語り、その後、ホアキンのアシストぶりについての話になると、ホアキンは「僕は一生懸命やっているが、バルベルデには働いていないと言われるんだ」と言うと、それを受けてアレハンドロがジョークで「こいつはヴィノクロフからお金をもらっているんだ」と言って笑ってました。
もちろん、こんなキツいジョークが言えるのもアシストへの感謝と信頼があるからこそ(なかったら、ボクシング経験者のホアキンに向かってそんなセリフは言えません)。
また、アレハンドロは会場のファンの女性から「来年の世界選手権、がんばってください」と言われ、「昨年は2位、今年は3位、来年は絶対に勝ちにいくよ」と早くも来年の優勝に向けて意欲を満々でした。
また、「来年はジャパンカップに参戦して日本をまた楽しみたい」そしてTDFは、「ロドリゲスがヴィノクロフの味方をしなければ、優勝できる」と宣言。ファンにとっては来シーズンが楽しみなものとなりました。
チームが使用している自転車メーカー、ピナレロの特大広告にサインするバルベルデ
バルベルデが駆ったUCIプロツアーリーダーの証しである純白のスペシャルバージョンをはさんでバルベルデとホアキン。
《前へ 次へ》
■芸能!裏チャンネルTOPへ
(c)StockTech.Inc
(c)Time Inc.