虎男:愛しあってるか〜い!追悼・忌野清志郎
以前、編集部日記で志和デスクが故・忌野清志郎について書いていましたが、僕も清志郎について書きたいと思います。
僕の編集部日記第一回を見てもらえればわかるのですが、編集部入りして初日の取材が、清志郎がアニメ「スポンジ・ボブ」の声優に挑戦するという現場でした。
体調を気遣う報道陣に対し、清志郎は「元気だからこういうところにきてるんです! いつまでそんなこと言ってんだ!って感じ」と、まったく弱みは見せず。しかし、その後がんが左腸骨に転移してしまい、予定されていたフジロック出演や日比谷野外音楽堂でのワンマンライブもキャンセルに。だから訃報を聞いたときは、悲しみよりも、驚きのほうが正直、強かったです。
ちなみに昨年11月、ブルーノート東京で行なわれた「ブッカー・T&ザ・MG'S」の来日公演で飛び入り参加はあったものの、マスコミの前に出たのはこの現場が最後だったはず。裏チャンでもそうですが、ほとんどの媒体で訃報のニュースが扱われた際に、この時の写真が使われていました。
RCサクセション時代はもちろん、ソロでもステージで歌っている姿を目の当たりにしたことがなかったので、ただただ残念というか、やるせないというか…。RCでバリバリやってる頃の清志郎を、渋公で見たなんて、志和デスクがうらやましい!!
僕の世代でRCファンは皆無だったのですが、衝撃的な出会いは十数年前でしょうか。アルバム「COVERS」にも収録されているローリング・ストーンズのカバー曲「黒くぬれ!」のライブ映像が、たしかNHKのBS2で放送されたんです。その時の率直な感想は「キーボードの人(Gee 2wo)が緑のボディコンなんか着て、変なバンドだな〜」と思ったのですが、なんだかバカっぽいけど、ハジけてて、なんとも言えない格好良さがありました。ちなみに「黒くぬれ!」のライブ映像は、RCで公式にリリースされているビデオやDVDには収録されておらず。嗚呼、もう一度見たい!!
あと、アイドルグループのCoCoが巻頭グラビアを飾った(※たしか解散時)「週刊少年サンデー」で、清志郎のインタビューが収録されていたことも憶えています。「本当はソロよりも、バンドのほうが自由でいられるんですよ」「信用できる仲間を最低2人は持ったほうがいい」と言っていました。その2人は、最後までRCに所属した仲井戸麗市とリンコ・ワッショーということになるのでしょうか。
YouTubeでも、RCに関する映像はほとんど見ていると思います。その中でも、個人的に大好きなのが、「Fighting 80's」での「よォーこそ」。いや〜メンバー紹介を歌にするなんて!とブッたまげたもんです。当時の映像を見ると、本当に元気でパワフル。アルバムでは「BLUE」、曲では「自由」、「ドカドカうるさいR&Rバンド」、「2時間35分」、「SUMMER TOUR」あたりがお気に入りです。
おこがましいけど、清志郎のために何かやれないだろうか…。近い将来、御大や志和デスク、葬儀を取材した編集部メンバーも含めて、清志郎座談会を実現させたい! 収録時間が2時間になろうが、3時間になろうが、よろこんで原稿起こします。それが清志郎に対する、僕なりの供養だと思うのです。
《前へ 次へ》
■芸能!裏チャンネルTOPへ
(c)StockTech.Inc
(c)Time Inc.