根本:二次元の勝利


最近「ドラマを見なくなった」と、座談会で話が出たりもしましたが。自分が酷評できる立場でもないのですが、PCの普及、ブロードバンド接続スピードの大幅な向上、HDレコーダーの利用…という要因以外に、一部のファンではコレもあるのかな…と。

最近、十代のころあまり見てなかった「アニメ」が最近、超おもしろい。
以前はドラマの主人公に自分を照らし合わせて妄想する楽しみもあったんだが、最近ドラマでは「リンク」しにくいのだ(映画は別モノ)。

もう職業病なのかドラマを見てると「嗚呼、あの脇役は主役のバーターかな?」「プロデューサーと、この事務所は仲がいいのか?」とか穿った見方をして、なんつーか、あんま楽しめてないのかな…。もちろん面白いドラマ、好きなドラマはいっぱいあります。

その点「アニメ」は、芸能界に比べて「しがらみ」が(あまり)ないので、十二分に楽しめる。リアリティーある内容もあれば、実写ドラマでは不可能なファンタジーものまで、妄想に尽きることがない。製作側も全力で作業できるというもの。

今年だと「けいおん!」「エデンの東」「化物語」「涼宮ハルヒの憂鬱」「NARUTO」など、おもしろすぎてワクワクとドキドキで、毎週放送を心待ちにしていてるのだ。

「新世紀エヴァンゲリヲン」の映画に至っては10年待ちにしてたほど。

もう「オタク」だと思われていい! 俺はアニメが好きなのだ!

最近すげーのが、「歌手」についても「2次元化」しているのだ。いわいる「ボーカロイド」というモノで、代表的なソフトが「初音ミク」。
いわいるDTM(デスクトップミュージック)というソフトで、パソコン上で五線譜に音符を並べて、歌詞を入力。
出力するとPCが歌うのだ。さらにベロシティ(強弱)や、アタック音(入力音)、コンプレッサー(圧縮)など、さまざまな加工をすると、もう「擬人化」。
初めて聞いたときは「人間の声なのか」「デジタルの声なのか」わからなかったほど。

ちなみにパフュームの声は、ボコーダーという機械を使用している。歌声をボコーダーで指定した音に強制的に変更する。「C」で発音しても「F」にするなど、音階を自由自在にできる。逆に言うと音痴でも似たような音を作ることができる。前述の言い回しの逆で「デジタルの音」に近くしているといえる。

話がそれましたが、パフュームが売れた要因の一つは「デジタル」。
ネット上では「三次元の敗北」「二次元の勝利」などと、ニートをさらに増やすような新語にちょっと感銘を受けた根本でした。
仕事上「三次元の敗北」は認められませんがね。

にしても、ぜひ今年の「流行語大賞」にノミネートしてほしいものだ。

かつて田辺がはじめて行った取材はしょこたん取材で(先輩として俺も動向)、まだニート記者だったころの話。田辺が携帯ストラップに「涼宮ハルヒ」のストラップをつけて、しょこたんのフォトセッションに向かったところ、しょこたんが「田辺のハルヒを凝視した」という笑い話がある。しょこたんは「本物」と実感した日だった。

まぁ「アニメ」の話については今度、表も裏も知っている電脳記者・川ぞえに詳しく書かせるとしよう。そうだ、そうだ、そうしよう。

次回「三次元の逆襲」につづく…


《前へ   次へ》

芸能!裏チャンネルTOPへ

(c)StockTech.Inc
(c)Time Inc.