プー:猪木、その場にいないのに驚異的な存在感!

22日、都内で行われた芥川賞作家・辻仁成(49)の6作目となる映画「ACACICA」のプレミアム上映会。その場に辻監督とともに主演を務めた元プロレスラー・アントニオ猪木(66)も出席する予定でしたが、腰の手術後間もないということで、残念ながら欠席となってしまいました。

しかし、驚いたのはその場にいないのにも関わらず、あの圧倒的な存在感。「元気ですか! 元気があれば映画祭にも出品できる!」のコメントを筆頭に、MCから猪木からのメッセージレターが紹介されると、会場が自然と湧きます。そして、なによりも、猪木のコメントが心に深く届いていたのは辻監督だったようです。

「元気があればなんでもできるんです!」

「現場でも猪木さんは本当に弱いところを見せないんです。撮影中も腰が相当悪いことをスタッフから聞いていましたが、本人はそんな気配をみじんも見せず、後からそのことを聞きました。芝居の動きはプロレスをやってきた人が急にできるものではないのに…。だから、猪木さんご本人がいちばん、きょうこの場に立ちたかったと思っているはずですよ」

辻監督の猪木への想いはさらに続きます。

「最近、猪木さんをネタにしているお笑い芸人さんとかいるでしょ。ボクはずっと猪木さんのファンだったから、正直、悔しいんですよ。ボクのスターがいまは笑い者かよって。そのアンチテーゼからこの映画をつくったという面もありますね。もちろん、それだけではないけれど。でも、猪木さんご本人はそんなのいいんだよって笑うんですよね。猪木さん、環境問題とかにも取り組んでいるじゃないですか。違和感たっぷりなんですけど、本当は猪木さんがあまりにストレートすぎて、なにをやっても笑いになっちゃうんですよね。そういう意味で、作品では本当の猪木さんの姿を見てもらえたらうれしいです」

猪木ファンならずとも必見の作品のようです。



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