虎男:“不死鳥”ショーケン

わずか一週間で“ショーケン”こと萩原健一を3回も取材しました。
ショーケンといえば、「太陽にほえろ!」のマカロニ刑事やザ・テンプターズ時代が有名ですが、僕にとっては、NHK大河ドラマ「琉球の風」や「外科医 柊又三郎」のイメージが強いです。あ、深田恭子と平山綾(※当時は平仮名ではなく漢字だった)が姉妹役だった「ファイティングガール」でお父さん役もやっていましたね。
実はご近所さんということもあり、勝手に親近感をおぼえていましたが、不思議と一度も会ったことはなし。「よくこのへん歩いてるよ。○○スーパーで買い物もしてるし」という証言もあり、写真店へ行けば「昔、倍賞美津子と一緒に来たことあるよ」という衝撃発言!

ある日ラジオ「松本人志の放送室」で、「愚か者よ」が流れたのですが、いや〜ぶったまげました! 志村けんがバカ殿様やってるときの声みたいで(失礼!)。それ以来、ショーケンのCDを聴くようになり、あの歌声がやみつきに。今では近藤真彦の「愚か者」より味があって、好きです。
でも、当時交通事故や逮捕などいろいろあり、「ショーケンがライブをやることは2度とないだろうな」と諦めていました。しかし、08年には自伝「ショーケン」を発刊したり、映画「TAJOMARU」に出演するなど芸能界に復帰! 幸いにも、18日ル テアトル銀座で行われたトーク&ミニライブ「ANGEL or DEVIL」も取材することができました。今年で還暦を迎えるのが嘘のようにシャウト&ダンシング! まさに“生ける伝説”です。

15日都内某所で行われたゲネプロも取材し、「マスコミ俺だけじゃん!」と優越感に浸っていましたが、現場はそれを吹き飛ばすようなピリピリとした空気…。「むしろこれが本番なんだよ! 本番は遊びなんだから」というショーケンの言葉が脳裏に焼きつきました。銀座のライブ終了後、叱咤されていた舞台監督さんの満足げな表情が忘れられません。やっぱりショーケンはヒーローでした。

常人なら立ち直れないトラブルが何度あっても、その度に不死鳥のごとく蘇ってきたショーケン。本人も自伝で「もっと長生きしたい」と綴っていたので、今後もずっと追い続けたいと思います。
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