虎男:ふり向くな君は美しい

1ヵ月以上前のことで恐縮ですが、初めて「高校サッカー選手権」を生観戦しました。
サッカーに興味がない人も、「♪ふり向くなよ〜うつむくなよ〜」のテーマ曲は聴いたことあるでしょう。毎年正月、日テレでやってるアレです。
これまでテレビ観戦してきましたが、96年決勝の静岡学園VS鹿児島実業(※残り3分、柏野のヘディングで鹿実が追いつき、2-2で両校優勝!)や、雪が降った98年決勝の東福岡VS帝京(※2-1で東福岡初優勝)などが記憶に残っています。
それがなぜ、国立に足を運ばせたかというと、ズバリ漫画「オフサイド」(原作:塀内夏子、87年〜92年「週刊少年マガジン」で連載)に触発されたから。僕的には爽やかな主人公・熊谷五郎(川崎)より、ラスボス的存在で武骨な松浦猛(蕪双)が魅力的でした。
先日、「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で「キャプテン翼芸人」という企画がありましたが、サッカー漫画の王道にもかかわらず、僕はいまひとつ馴染めません。なぜなら、非現実的なシュートが多いから!! そりゃ漫画だから仕方ない部分はありますが、それよりも「オフサイド」のほうが現実的で、何よりセリフがグッとくるんです!!
「女とヤッても、シンナーやっても、気持ちいいのは一瞬だけだろうが。サッカーやってたら一日中気持ちいいぞ!」
「お前らが負けたら、この写真にあやまれよな!!」
「負けるって…つまんないぜ」
「あのろくでなしがやりおったわい!!」
とくに五郎たちの高校最後の選手権決勝戦はまさしくクライマックス。松浦の活躍ぶり、そして川崎GK・日比野勝彦が天高くボールを蹴り、タイムアップとなる描写は秀逸モノ。

この決勝戦よろしく、激しい点の取り合いにならないかな〜と期待したのですが、結果は山梨大付属高校1-0青森山田。う〜んやっぱり現実は違うな〜。サッカーは0-0で終わることも珍しくないし。この冬の選手権が、高校野球でいえば夏の甲子園にあたるわけで、高校でサッカーやってる人たちはみんなこの舞台を夢見てるんだな〜と思うと、フィールドの選手たちは輝いていました。

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