マロン:森昌子の春
子供のころ、小学館の「小学○年生」シリーズを愛読しました。ふろくが楽しみで、中はマンガ以外読まなかったけど。で、小学校を卒業すると「中一時代」(旺文社)か「中一コース」(学習研究社)かの二択。
これのイメージキャラクターが、「花の中三トリオ」山口百恵(時代)と桜田淳子(コース)。当時は百恵と淳子の人気は拮抗、学生服のCMなどでもライバルでした。
そして中三トリオのもう1人…そうです、森昌子。オーディション番組「スター誕生!」からデビューしたトリオ、実は同期ではなく森昌子だけ1期早い71年にスタ誕に出ており、そのぶん歌手デビューも早い。
「時代」と「コース」以外に第3の学習雑誌があれば、きっと昌子がキャラクターをつとめたのだろうけど、当時トリオの中で昌子だけは割を食っていました。学校でも、話題にのぼるのは百恵と淳子。昌子、スルー。
ただ、歌はものすごくうまかった。まわりの大人たちの評価は、昌子がいちばんだった気がします。
その後…百恵は三浦さんになっちゃった。淳子は某宗教団体の合同結婚式で話題になりましたね。いずれも幸せな結婚生活を送っている様子。
そして昌子はここでも割を食って(?)森進一と離婚…
しかし、会見での昌子の一言にはジーンときました。
「私には歌しかない」
"越冬つばめ"の冬は終わりました。美空ひばりに「私の跡を継ぐのは、昌子だけ」と言わしめた日本歌謡史上、最大の天才歌手。昌子が、みんなのもとへ戻ってきたのです。
絵に描いたよな幸せなんて爪の先ほども望んでません
からめた小指互いに噛めばあなたと痛み分け合えますか
燃えて燃え尽き冬のつばめよ
なきがらになるならそれもいい
「越冬つばめ」(詞:石原信一)
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