志和:AKB1/48


巷で話題のゲームソフト「AKB1/48アイドルと恋したら…」を入手しました。昨年末の各種忘年会などで、AKB好きな他媒体の編集者たちがこれを持っていて、さんざん見せびらかされたうえに「ウソ!志和さん持ってないんスかぁ!?」みたいな。まるでこれをやらないと、2011年を迎える資格がないと言わんばかりの気迫! 初期からAKB48を取材し続けてきた者として、これはプレイしなければいけないのでは?といった強迫観念が増大。

ところが、ふだん携帯ゲーム機なんぞ使わん私。まずPSP本体をGETしなければならないんですが、お正月にお年玉で私腹を肥やしたプチセレブな子供たちが買いあさってしまったのか、どこへ行ってもナッシング! 懸命の捜索の末、有楽町Bカメラで無事確保。レジのお姉さんに、「AKB48のゲームはある?」と聞くと、「ありますよ! 売れてるんですよぉ〜!」と嬉しそうに売り場までひとっ走り、持ってきてくれました。「AKBお好きなんですか?」…たぶんSDN48メンバーぐらいの年齢のお姉さんにそう聞かれた私は、中年の微妙な恥じらいがブレンドされた笑顔で「ははは」とシンプルに照れ笑いしてみたり。

さて、このゲーム。AKB48のメンバー全員が、主人公である自分に好意を持っているという、壮絶なまでにあり得ないシチュエーションから始まるのです! 片っ端からフッていって、最後に1人とだけめでたく結ばれる…これはファンなら魂ごそっと持っていかれてしまいそうなゲームなんですわ。

古い話で恐縮ですが、その昔、小川範子さんを主人公にした「noriko」というゲームがあって。そのあと、「ときめきメモリアル」なんかが出て。これは、いわばその発展形ともいえる恋愛シミュレーション。

このゲームが成功したポイントはいくつかあると思うのですが、ひとつにはAKB48のアイドルのプロデュースのスタイルが、「会いに行ける」をテーマにしたものであることが大きい。彼女たちは、MCなんかでも「素」を見せてしゃべったりしますよね。その近しさが、携帯ゲームソフトにぴったりフィットしているんですね。

一朝一夕に生まれたヒットではなくて、これまで積み重ねてきたものが、ちゃんとゲームソフトの中でも表現されているからこそ…というのを感じます。これは、プレイしなければわからなかったこと。

今年は、このゲームでの出来事を引きずったまま握手会とかのイベントに行っちゃう人が続出しそうだなぁ。私はゲームといっても野球盤やモノポリー、人生ゲームなんかで育ったアナログ世代。テレビゲームはスペースインベーダー1回百円の時代に始まり、最初のバイオハザードぐらいで感動がとまってる。久しぶりにゲームをやってて、面白いなと感じました。

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