志和:根本君のお父上と再会

都内・二子玉川の玉川高島屋5階アートサロンで「第18回江戸指物展」が開かれています。編集部デスク・根本君のお父上、江戸指物師の名匠・根本一徳さんの作品も展示されています。
先日、会場に一徳さんがいらっしゃる時おじゃまし、お会いしました。昨年、谷中での展示会以来の再会です。
指物は、釘などを使わず木と木を組み合わせて作った家具や建具、調度品。そこには作り手の気持ちがこめられ、生産者の顔が見えない大量生産の品物とは異なる、じつに人間的な、温度を感じる世界が広がっています。
そういったぬくもりだけでなく、面取りなど細部までこだわり抜いた仕上げは、後世までぜひ継承していきたい日本の伝統芸術。根本君のお父上だから世辞で持ち上げているのではなく、私は本当に、一徳さんの作品に魅了されているのです。そうでなければ、ここで読者の皆様に紹介しません。
手作りのものには、作り手の顔が浮かびますね。一徳さんの作品は、素材である木の良さが存分に生かされ、大地で育った木が形を変えて脈々と生き続けているのを感じます。
一徳さんの作品のなかで、よく売れるものに姿見があるそうです。一生モノのたたずまいですね。置いておくだけで、生活が豊かになりそうです。
1月11日(火)まで開催しています。きょう10日は午後8時まで、11日は最終日なので午後4時閉場とのこと。お近くの方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。
昔、手作りのものを、手入れや修理などしながら、代々に渡ってひとつの家で使い続けた…そんな古きよき時代の息吹を感じ、しばし幸せな気分に浸れます。
《前へ 次へ》
■芸能!裏チャンネルTOPへ
(c)StockTech.Inc
(c)Time Inc.