志和:根本一徳さんの作品

都内・二子玉川の玉川高島屋5階アートサロンで10日まで開催中の「第19回江戸指物展」。昨年春まで裏チャン編集部のデスクを務めていた根本美徳さんのお父上で江戸指物師の名匠・根本一徳さんの作品と会いに、今年も出かけてきました。
今回は、一徳さんは会場におられず残念でしたが、なんでも同時間帯に新宿で実演をなさっていたそうで…。でも、もちろん作品とはお会いできました。

指物は、釘などを使わず木と木を組み合わせて作った家具や建具、調度品です。画一的な大量生産品とは異なり、作り手の顔と気持ちが見える味わい深いものです。

手間がかけられ、精緻で、品とぬくもりのある作品の数々を見ていると、「日本に生まれてよかったなぁ…」とつくづく感じます。
言い訳になりますが、忙しない仕事の只中にいると、人への思いやりや当たり前のことを当たり前に感じられる心を失ってしまうことが多々あります。
一徳さんの作品のように、手間を惜しまず、心をかけ、気持ちを込めた仕事ができれば…いまの私にはあまりに遠い理想ではありますが、いつの日か必ずたどり着きたいと思います。
1月10日(火)まで同所にて開催。8日・9日は午後8時まで、10日は最終日で午後4時閉場。会場には、一徳さんのほか、何人かの指物師の方々の作品が展示販売されています。ご興味のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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