志和:50年来の阪神ファン

病を克服するには、まず気持ちから…千葉マリンスタジアムのプロ野球「千葉ロッテマリーンズ×阪神タイガース」戦に、ある内臓系の難しい病気のため検査と治療を続けている私の叔父を連れていくことができました。

こんな笑顔は、今年の再入院以後は、見たことがなかった。叔父のうれしそうな顔を見たとき、本当によかったと思いました。ずっとせがまれていたのですが、私のスケジュールと、その時々の叔父の体調が噛み合わず、やっと実現したのです。

実は叔父、50年以上もの阪神ファン。あの1959年の天覧試合も後楽園球場で観ていた人です。「長嶋のホームランは9回のサヨナラより、5回裏の2ランのほうがはるかにいいホームランだった」とか語り始めると、そうですね、1時間はとまりません。

半世紀以上ですからね、ハンパじゃありません。試合の展開に合わせて叔父が次に出るであろう監督の指示を私に耳打ちするのですが、100%と言っていいぐらいその通りになります。

子供のころは、よくキャッチボールをしたり、神宮球場に連れて行ってくれました。

私自身は野球よりサッカーファンになってしまいましたが、この日スタジアムに身を置いて、野球ならではの雰囲気に酔いしれました。

球場に行くとき、叔父はいま歩けないので、少し離れた駅からタクシーに乗ったのですが…私が運転手に「千葉マリンスタジアム」と行く先を告げると、叔父がすかさず一言、大きな声で「野球場!」

そうか、叔父にとってはどこのスタジアムだろうがドームだろうが、野球をやっている場所は「野球場」なんだよな…シンプルだけど、凄みがあって、いい言葉だと思いました。「野球場」って。たぶん、生涯忘れられない言葉の一つになりそうです。

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