マロン:(お先に書く方、どうぞ)
サムライブルー
W杯で惨敗を喫した日本サッカー。実を言うと私はジーコは選手の時代から好きじゃないので、代表監督になった時点でドイツ大会への興味を半分失っていた。
サッカーのゲームソフトの取材時、ジーコと上戸彩が親切に長めなメセンをくれたことを思い出すと、あまり悪口は言いたくないのだが。
私は子供のころ、スコットランド代表のアーチー・ゲミルという選手が大好きだった。初めて彼をTVで見たとき、イングランドのダービー・カウンティに所属していたのだけれど、小柄ながら気持ちを感じるプレーをする選手で、めちゃくちゃ感情移入してしまったのだ。
そして、1978年W杯。オランダに3点差で勝たなければ1次リーグ敗退が決まるスコットランドは、後半開始早々ゲミルのPKで勝ち越し。さらにゲミルがオランダの選手3人をかわし、GKヨングブルートの頭上を越えるシュートを放つ。映画「トレインスポッティング」にも使われたfamous wonder goalと呼ばれる名ゴールだ。これで3-1、あと1点だけでいい。ところが次の1点はオランダのレップのゴールだった。試合は3-2で勝ったが、スコットランドはW杯から姿を消した。
以来私は、「虚しく切ないゴール」フェチになってしまった。近年では、浦和レッズが2部落ちしたときの福田のゴール。そして、今回のブラジル戦における玉田の先制弾。あのゴールはよかった。久しぶりに震えた。でも、だめだった。
この、だめだった、というところがいい。変かもしれないが、たまらない興奮を感じる。まじめに勝利を祈っていたサポーターには殴られるかもしれないが、私も勝利を祈って応援していたからこそ、「だめだった」というところに感応できるのだ。
もうこんな思いはしたくない。だから、次の4年間もずっと日本サッカーを応援することができる。
2010年の大会に、日本サッカーは出ることができるのか。そんな不安が、この4年間の代表人気を支えてくれるだろう。いい監督を連れてくるのは大事なことだが、それだけじゃ勝てない。
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