TYO:帰りたいよ〜…放射能怖いし…

一年以上ご無沙汰していましたが、久しぶりに書かせていただきます。
本日は、グラビアアイドルとしてともに2001年にデビューした、若槻千夏さんと磯山さやかさんの連投取材でした。まずは渋谷の某所で行われた若槻さんのイベント会場に足を運び、笑顔でノロける彼女の新婚トークを存分に堪能。自分でデザインしたファーのドレスがとっても似合っていた若槻さん、おバカキャラを演じる頭の回転の早さは相変わらずですが、その印象は以前よりもずいぶん大人っぽく感じられました。お子さんの誕生が本当に楽しみです。きっとカワイイんでしょうね〜。
囲み会見が終わると早々と会場を後に。磯山さんの写真集発売記念イベントが行われる新宿へ行く前に、立ち食いそばでも食べようかしら…なんて考えていると、渋谷駅前のスクランブル交差点に着いたところで、宇田川町方面から何やらパレードのような音がうっすらと聴こえてきました。
取材開始まで時間に余裕があったので、野次馬根性丸出しで音のする方向に歩いていくと、さまざまな打楽器に合わせて「子どもを守れ!」「原発いらない!」という声が。そして、目の前の車道に、パトカーに誘導された大きなデモの隊列が見えてきました。なんと、渋谷の街中で、反原発デモが行われていたのです。

なんでも、昨年3月の原発事故以降、都内ではほぼ毎週末このようなデモが行われているそうです。せっかくカメラを持っていることだし、さっそく取り出してパシャパシャと撮影。デモというと全共闘世代の過激なものをイメージしてしまう私ですが、参加者は、オシャレな若者、ベビーカーを押すママさん&パパさん、品の良さそうな年配夫婦などなど、至って普通の人たちがほとんど。先頭に立つ人たちが持つ「サヨナラ原発」と書かれた手縫いの横断幕もじつにキュートで、ずいぶんポップなデモだな〜という印象です。
面白かったのがプラカード。「再稼働やめろ」「NO NUKES」など、みな、それぞれの思いを言葉にして掲げているのですが、中にはフキダシのようなカードに「帰りたいよ〜…放射能怖いし…」と書かれたものを持っている人がいて、時おり警備している警察官の頭上に掲げたりしていたのです。うまいこと考えるなあと感心してしまいました。

デモ隊はスクランブル交差点を109の方向に右折して、ずんずん進んでいきます。5分ほどデモ隊の撮影をした私は、寒いのになぜかもりそばを食べて新宿の現場へ。久しぶりに間近で拝見した磯山さんはずいぶん色っぽくなっていましたが、家庭的な雰囲気も持ち合わせていて、よい奥さんになりそうな雰囲気満点。年内の結婚宣言も飛び出し、若槻さん、里田まいさん、小倉優子さん、安めぐみさん、ほしのあきさんらに続いてのグッドニュースを期待したいところです。
編集部に戻って2本の記事を作成してアップした後、ふと思い立って今日のデモのことを調べてみました。なんでも主宰者はツイッターで集った有志で“twitnonukes”という名前らしく、市民による手づくりのデモのようです。ホームページには「反原発・脱原発というテーマと関係のない特定の政治団体や政治的テーマに関する旗やのぼり、プラカード等はなるべくご遠慮ください」との文言が。なるほど、これなら「原発反対って言いたいけど、デモはなんだか怖そう」という人も参加しやすいでしょうね。規模の違いこそあれど、日本版の“アラブの春”といったところでしょうか。
と、なんでこんな真面目なことを考えてしまったのかというと、やっぱり妙齢の女性タレントを2人続けて取材したからでしょう。個人的な話になりますが、最近、小さい子を持つ友人や仕事仲間が、次々と九州や四国に引っ越していくのを見送った影響も確かにあるのでしょう。子どもを安心して産める・育てられる世の中にしたい…そんな当たり前のことを声に出して叫ぶデモ隊に、色々と考えさせられました。
とにかく、まっすぐな気持ちでがんばる人たちの足を引っ張ることだけはしないように心がけたいものです。芸能ニュースだって、平和な世の中だからこそ楽しめるもの。原発事故の心配をする必要がない世の中になることを願いつつ、このへんで失礼します。

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